かつて「一眼レフのサブ機」として扱われていたミラーレスカメラ。しかし今や、その立場はすっかり逆転し、プロカメラマンの現場でも主力として使われる時代になりました。
アマチュアからハイアマチュア、そして第一線で活躍するプロまで、幅広い層に支持されるミラーレスカメラ。その理由はどこにあるのでしょうか？
撮影スタイルを大きく変えるミラーレスカメラの魅力について掘り下げてご紹介します。
目次
驚きのコンパクトさと軽量性
ミラーレス最大の特長とも言えるのが、その軽さとコンパクトなボディです。
内部のミラー機構を省くことで、設計自由度が高まり、ボディの小型化が実現。登山や旅行、ポートレート撮影など、「機動力」が求められるシーンでは大きなアドバンテージになります。
こんな場面で実感：
・長時間のロケ撮影での疲労感の軽減
・サブ機として持ち歩く際の負担の少なさ
・カジュアルなスナップ撮影でも威圧感を与えない
リアルタイムに見える世界～EVF（電子ビューファインダー）の進化～
ミラーレスのもうひとつの魅力は、撮影前に完成イメージが見えるという点です。
EVFや液晶モニターを通じて、露出・ホワイトバランス・ピクチャースタイルなどをリアルタイムで確認可能。「撮ったら思っていたのと違った」という失敗がぐっと減ります。
特に、屋外での露出判断や、スタジオ撮影でのライティング確認においては、“撮る前に確認できる”という安心感は絶大です。
高速・高精度のオートフォーカス
最新のミラーレス機には、像面位相差AFや瞳AF、被写体追尾機能など、AI技術を活用した高度なAFシステムが搭載されています。
動きの激しいシーンやポートレート撮影でも、ピントの信頼性が格段にアップし、撮影に集中できるのがポイントです。
・人物の瞳や動物の目を正確に捉える瞳AF
・動きのある被写体にも対応する高速追従
・フレーム内の小さな被写体もしっかりロックオン
静音撮影でシーンを選ばない
メカニカルシャッターの作動音が気になる場面でも、ミラーレスなら電子シャッターによる無音撮影が可能。静かな会場での撮影や、動物を驚かせたくない自然撮影など、音を立てたくないシーンでも活躍します。
また、連写スピードやシャッタータイムラグも改善されており、瞬間を逃さない撮影が可能です。
動画性能の高さも魅力
近年のミラーレス機は、動画撮影機能が大幅に強化されています。4Kや6K、さらにはRAW動画の内部記録に対応したモデルも登場し、スチルとムービーを一台でこなす「ハイブリッド撮影」も主流に。
YouTube撮影や企業プロモーション、ウェディングムービーなど、幅広い表現に対応できる汎用性はミラーレスならではの魅力です。
レンズ交換式ならではの楽しみはそのまま
ミラーレスも一眼レフと同様、レンズ交換が可能なシステムカメラです。さらに、アダプターを使えば過去の一眼レフ用レンズも活用できるため、手持ちのレンズ資産を無駄にすることもありません。
最近では、ミラーレス専用設計の高性能レンズも続々登場しており、表現の幅はさらに広がっています。