季節を問わずカメラのお手入れや撮影機材の適切な管理は大切ですが、特に梅雨の時期になると、湿気に対する対策が必要です。
大切な機材がカビないようにするポイントとともに、ジメジメした季節の撮影テクニックをご紹介します。
目次
カメラとレンズの適切な保管
湿気がカメラ機材に与える影響は重大です。湿度が高い環境下で不適切に保管されたカメラやレンズは、カビや錆のリスクが高まります。以下の方法で機材を保護しましょう。
防湿キャビネットを使う
専用の防湿キャビネットは、機材を理想的な湿度条件（通常は35-45%RH）で保管するための最良の選択肢です。これにより、カビの発生を効果的に防ぎます。
シリカゲルを使う
シリカゲルパックは、カメラバッグやレンズケース内の湿気を吸収します。定期的にこれらを交換または再生（乾燥）させ、その効果を維持しましょう。
定期的な機材のチェックと清掃
機材を定期的に点検し、カビの兆候が見られた場合は専門のクリーニングサービスに依頼することが重要です。
撮影時
湿気の多い環境での撮影では、カメラが直接湿気や水滴にさらされないように特別な注意が必要です。
レインカバーや防水ケースを使う
撮影中はカメラをレインカバーや防水ケースで保護し、水滴や湿気から直接機材を守ります。
温度変化への対応
冷房された室内から高湿度の屋外に出る際は、カメラをバッグに入れて徐々に外の温度に慣らし、結露を防ぎましょう。
霧や曇りの日の撮影
湿気の多い日は、その独特の光と雰囲気を生かした撮影が可能です。以下のアプローチが効果的。
霧中の被写体の撮影
霧は光を拡散させ、被写体にソフトフォーカス効果を与えます。霧の中での撮影は、被写体の周りの雰囲気を強調し、幻想的な写真を生み出すことができます。
光の時間帯を利用する
早朝の柔らかい光や夕暮れ時の温かい光は、特に湿気が多い日にはさらにドラマチックな効果を与えます。被写体を選ぶ際は、これらの時間帯の光を最大限に活用しましょう。
高湿度での色彩の扱い
湿気の多い環境では、色彩がより鮮やかになることがあります。以下の技術を使って色彩を際立たせると良いでしょう。
コントラストの強調
湿気による高い色の飽和度を利用して、色彩のコントラストを強調します。これにより、写真が持つ視覚的インパクトが増します。
ポラライザーフィルターの使用
湿気による光の反射を抑えるためにポラライザーフィルターを使用すると、空や水面の反射を減らし、色彩がより深く、鮮明に捉えられます。