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泣き寝入りしか無い?!海外のオンラインストアで無断使用された作品

ファッション系のイラストをメインにキャラクターデザイン、衣装デザインなどを手がけるイラストレーターのKONNOITAさんが、イラストを無断使用された商品が販売されている被害を受けたことが話題を呼びました。
著作権の侵害ですし、作品を使用した商品が販売されているということ、写真販売サイトに掲載している画像がそういったことに利用される可能性もあります。
現在泣き寝入りしかないほど対応は難しいとのこと。サイトのセキュリティなども気になるところです。

SNSで訴えられた被害

「やられました…SHEIN…イラスト全て無断使用です。恐らく他の作家さんも同様です。絶対に買わないでください…!」
とSNSでで被害を訴えたのがKONNOITAさん。
中国系のオンラインファッションサイト「SHEIN(シーイン)」で販売されていた商品は、手掛けたご本人の預かり知らぬところで作品だけが独り歩きする形で販売されていました。

被害を訴えるKONNOITAさんの描く作品とうり二つな商品が掲載されたサイトのページ画像が投稿されています。
被害発覚後にオンラインショップに問い合わせを行って、現在は販売を取り下げてもらっています。
しかし、日本国内ではなく、中国という海外の販売サイトであったことがあり、対応はかなり難しかったとのことです。

なんと楽天やアマゾンなど、複数の海外通販サイトにも同様の商品が出回っていることがわかったため、1箇所ずつ著作権侵害の申請を続けているのだとか。
しかし、手続きが複雑なサイトが多いこと、何度も申請を却下されてしまったこと、他国だからということで申告自体が不可能というケースもあり、被害を受けている側のご本人がダメージを受けている状況です。

今回のSNSでの訴えを受けて通報が相次ぎ、SHEINと楽天は早々に商品を削除しました。

製造元が取り締まらなければ被害が今後も続く

このように販売サイトの閲覧者が協力してくれればサイト側も動いてくれるのでしょう。
しかし、各サイトから商品が削除されても違法商品を描く通販サイトにおろしている製造元が取締を受けなければ、次から次にさまざまなサイトに商品がおろされ同じ被害が延々と繰り返されることになります。

権利侵害していることは明らかのため、製造元に製造中止の要求をする権利はありますが、製造元を特定することが難しいかもしれないと文化庁の「海賊版相談窓口」が伝えています。

被害者であるKONNOITAさんは、上記文化庁からの回答を受けて「製造元への追求まではしない」と決めました。
海賊版の作品を買って製造元を確認し、製造元を突き止めて訴えるために弁護士を雇ってというプロセスを時間とお金をかけてやるのがもったいないとのことです。

SHEIN PR事務局側、SHEIN JAPANの公式見解として以下の回答が得られています。
「SHEINは、デザイナーやアーティストなど他者の知的財産権を尊重しており、侵害に関する申し立てに対して真剣に取り組んでいます。IP権利保有者から正当な苦情があった場合、SHEINは迅速に対処し、商品をサイトから削除します。私たちは引き続き違反の検出および予防のためにプロセスの改善に投資しています」

とはいえ被害者が泣き寝入りするしかないのが現状と言えるでしょう。