ピクスタなどの写真販売サイトで肖像権に関わる写真を掲載する場合、モデルリリースの申請が必要となります。
モデルリリースが申請されていないと、後々のトラブルに繋がるため写真販売サイトの審査ではじかれるのです。
どういった場合にモデルリリースが必要なのかをご紹介しましょう。
■「モデルリリース」の申請が必要な場合とは
肖像権の侵害などトラブルを避けるために必要な「モデルリリース」。
知っている人がみて、誰か分かる・個人が特定できる被写体が写真の中に含まれている場合、被写体の人物に肖像権が発生します。
写真販売サイトで使われる写真は販売促進に使われることが多いので、許可なく使用することができません。
そのため「モデルリリース(肖像権使用同意書)」の提出が必要となるのです。
「モデルリリース」は被写体の人物や写真販売サイトで写真を購入された方とのトラブルを避け、安全にサイト内で写真販売を行うためにとても重要な書類です。
申請が必要かどうか、慎重に判断して、必要な場合は申請するようにしましょう。
■撮影前に被写体となる人に許可をとる
個人が特定できる状態で、人物が含まれている全ての「写真」「イラスト」「映像」に必要となるモデルリリース。
被写体が撮影者であっても、撮影者の家族であっても、たまたま写り込んだ人の場合でも、個人が特定できるとなれば、被写体の人数だけモデルリリースの申請が必要となります。
うっかりしがちなのが街中の看板。人物が写り込んでいて、個人が特定出来る場合はやはりモデルリリースが必要です。
モデルリリースも大切ですが、その前に撮影者のマナーとして被写体となる人には撮影許可を事前に取りましょう。
もちろんリリースが不要の場合でも許可をもらうのがマナーです。
■モデルリリースの必要な写真とは
●人の顔がはっきりと写っている
例えば、複数人の人が並んでいる写真の場合、顔がはっきりと写っていたらその人数分のモデルリリースの申請が必要になります。
●赤ちゃんの顔
赤ちゃんの顔がはっきりと写っている場合はモデルリリースが必要となります。
赤ちゃんをあやしている手が写り込んでいる場合、個人が特定できるものでなければモデルリリースは不要です。
赤ちゃんに限らず被写体が未成年の場合は、モデルリリースに親権者の署名が必要となります。
●マスクをつけた顔
マスクをつけた顔の場合、目元が写っているので個人が特定しやすくなります。
顔の一部が隠れているとはいえ、個人だと特定できるためモデルリリースが必要です。こういった場合は慎重に判断しましょう。
●人混みの風景
特に人物をメインに撮影したわけではないという場合も、個人が特定できる人物が写っている場合はモデルリリースが必要となります。
拡大して確認してみましょう。
■モデルリリースが不要な写真とは
足や手だけなど、体のパーツだけ写っていて、個人が特定できないもの、後ろ向きで、本人や知っている人が見てもその人だと特定できないものはモデルリリースが不要です。
また、完全にシルエットになっている場合も個人が特定できないので不要になります。
街中の人混みの風景でも、写り込んだ人物が個人を特定できないほどブレている場合はモデルリリースは不要です。