カメラレンズの種類は豊富で、撮影者の求める表現性から自由に選ぶことができます。
焦点距離の違いや開放絞り値の違い、光学性能の違いなど、写真販売をするための写真を撮影する一眼カメラに欠かせない存在です。
そんな豊富なカメラレンズの中でも広い範囲を写すことを得意としている広角レンズ。
広い範囲を写すことを得意としているだけに注意も必要です。
広角レンズの注意点
さまざまなメリットの多い広角レンズ。
しかし広い範囲を写すことを得意としているため、使用上注意する必要のある点も存在します。
広角レンズを使用するうえで気をつけたいポイントをまとめてみていきましょう。
傾きやゆがみに注意
地平線と並行に撮影することは、写真撮影を行ううえで大切なポイントです。
広角レンズはその性質ゆえに多くの被写体が画角内に入ります。
さらにレンズによるゆがみ・湾曲の影響もあるため、撮影中気づかないうちにカメラが傾いてしまうことがあるのです。
広角レンズで撮影する際には、画角においてしっかり水平を確認してから撮影するようにしましょう。
写真販売サイトで並べて見た時に選ばれる写真は水平であることが非常に重要です。
また、誇張したユニークな写真が撮影できることは広角レンズの大きな特徴ですが、必要以上に被写体がゆがんでしまうと失敗です。
狙って撮影した場合は別ですが、集合写真で被写体がゆがんでしまうと不自然さを感じさせてしまいます。
画面の端の人物の顔が横方向にゆがんでしまうようなことがないように気をつけましょう。
範囲が広いので構図に注意
旅行などで何気なく風景写真を撮るときも広角レンズを使うのがおすすめです。
ただし、写真販売サイトにUPする写真を撮影する場合は、写真の構図に気をつけるようにしましょう。
広角レンズは構図が難しいもの。それだけ写真の上達を実感できるのですが、初心者にやりがちな失敗が余計なものを写してしまうこと。
自分の手足やレンズフードの陰が写ってしまうのです。カメラを構えたら、まずファインダーのすみずみまでよく確認しましょう。
余計なものが入り込んでいないか確認してください。
広角レンズを使用して広範囲を撮影する場合、試行錯誤しながらよい構図を見付ける事が大切です。
画角内において写る被写体それぞれのバランスを考えながらたくさん撮影してみましょう。
鮮明に写したい時は絞りに注意
広角レンズの魅力〜おすすめシーン〜で「風景写真を撮影するポイントは画角の端までパキッと解像していること。」とご紹介しました。
広角レンズで広範囲を写し、四隅までくっきりとした写真を撮影したいのであれば、カメラ設定で絞り値に注意してください。
標準レンズを使った撮影よりも数段階絞った設定で撮影しましょう。おすすめはF10~16周辺です。
撮影場所が暗い場合、手ぶれにも注意する必要があります。
絞り値を変更することでシャッタースピードが低下するためです。